創作教室そら  りんごろうそく

先日みつろうろうそく作りの記事を載せましたが、あれには続きがありました。
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私と一緒に準備に奔走してくれたIさんが用意してくれた有機りんご。皮のままかじっても安心安全!本当においしかったです。テレビや本で話題になった木村さんの林檎ってこんな味なのかしら?と思わせる味でした。

ろうそくの根元に安定の為にさしてあるのは、我が家の家の壁にへばりついていたアイビー(はがすのが大変!でも、今しておかないと壁がボロボロになるところでした。)それと、ツツジの根元から道路にむかって勢い良くのびまくっているローズマリー(夫がこの家に6年前引っ越して来た時に何故か?買って来て植えたもの)
うちでは、全く意味をなさないか邪魔者扱いされる植物たちがここでは大役を果たしてくれて、みんなに誉めてもらえて私も満足でした♪持って帰られる方も多数いらっしゃってなんだか不思議な気分でした〜・・
ローズマリーは会場をびっくりする程いい香りで満たしてくれました。

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Iさんが市の園芸施設にかけあって準備してくれたヒマラヤ杉とここでも活躍の我が家の生け垣になっている槙の木とイヌツゲ。剪定が大変なだけと思っていた生け垣も並べるとこんなに素敵になるんだ!

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片目をつぶって慣れないと歩けない程 真っ暗な会場を先生に誘導されて座ります。
名前を呼ばれた子どもが一人ずつ、りんごを持って中央のキャンドルまで上って行って火をもらってそのりんごを螺旋状の印にしたがっておいて行くのです。心の火を天にもらいに行くために。どんなにきれいで荘厳か想像がつくでしょう?
すべてのりんごに火が灯ったときの写真がないのは残念ですが、写真を撮ってはいけないだろうとも、想像できます。ひとりひとりの心のアルバムにおさめればいいのです。

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時計周りだともみの木を上っていくのだそうです。左周りだと地球の中心へ下って行くのだそうです。子どもは時計周りで大人は左周りなんですって!人智学って奥が深いです!
このイベントにおきまして、ライヤーを演奏してくださった先輩のお母様、園芸公園の職員さん、幼稚園の先生、みつろうを分けてくださったギターの生徒さん、天使役の素敵な女性を探して下さったわらべうたの先生、そして、たくさんの仲間たち、本当にお世話になりました。

詳しくは以下に宇佐美先生の文章を載せます。
しかし、おもしろいのは、先生は以下のような説明を子どもには一切なさらずに淡々と進行して行くことです。
そして、子どもは未就園児でもひとりも会を乱すことなく粛々と自分の役目を果たすことです。そして、充分にこの深い意味をさとる顔になる子どもたち。
私は天使さんの顔が始まる前と終わった後では全く違って明るくおだやかに楽しそうに変わったことに衝撃を受けたのですが、もしかしたら、私も含めて大人たちひとりひとりもそうやって心に灯をもらったのだろうと思いました。




「りんごろうそく」
(Adventgarten:アドヴェントガーデン)


 日本でもとても親しまれるようになった「りんごろうそく」(ドイツ語ではAdventgarten)は、古代ゲルマン民族(現ドイツ人の祖先)の冬の祭りをシュタイナーが現代に合うようにアレンジしたものだと聞いています。太陽の力がもっとも衰えて、暗い夜が最も長い冬至から、次第に毎日、夜は短くなり、陽の光が徐々に増していく頃の季節の祭りです。ですからクリスマスの時期にするのが一番ふさわしいようですが、一ヶ月前の第一アドヴェント(クリスマス12月25日の前の日曜日を第四アドヴェントとするので、そのさらに3週間前の日曜日)を越した辺りから12月の始めあたりで行われることが多いのは、こういう一種の儀式は、大切なことを人間が意識するためでもあるので、そのことが実際に起こる前にすることが良いためのようです。
 「りんごろうそく」はドイツ語ではAdventgarten(アドヴェントガーデン)と言うのですが、直訳すると「待降節の庭」となります。ですからこの祭りのために場所としての庭をまず造ります。モミの木またはそれに類する針葉樹の緑の枝を、時計回りに中心に向かって入っていく渦巻の形に並べます。この方向は上昇していく力を持っており、渦巻きを回って入っていくときにはモミの木にまるで登っていくように感じられます。ですから入り口に近いほうに枝の根元を置いて、次の二本目からは一本目の枝先に根元をさして隠していくと、とても自然にモミの木が渦を巻いて作れます。また、枝を多目に重ねて渦巻きを少し盛り上がるようにするのも、モミの木の頂きまでの道がわかりやすくなり、歩きやすくしてくれます。自然の枝ですから不揃いで渦巻きからはみ出すものもありますが、剪定鋏で落としていきます。大体一周半から二周くらいの渦巻きが良いようです。また、渦巻きの道幅は二人の子どもがすれ違えるくらいあるととても歩きやすいようです。
そして一番上の頂、つまり渦巻きの中心には、30cmくらいの高さの切り株(モミの木)を置き、大きな蜜蝋ろうそくを立てます。その回りに小さな枝を置いて美しい鉱物(水晶などの結晶の美しいものや、ローズクウォーツなどの色の美しいもの)を置いておきます。鉱物は渦巻きの途中にもところどころ枝の上に置いておきましょう。そして参加する人数と同じだけの直径6,7cmの星型に切り取った明るい色の色紙(金銀、黄色など)を中心の切り株に近いところから間隔を少しずつ広げながら入り口までに全部を並べきってしまいます。この星型は床の上で、道の端に置いていきます
 
林檎はできるだけ赤いものを選んでよく磨きます。ティースプーンかりんごの芯抜きを使って、半分くらいまで芯を抜き長さ8,9cmくらいの蜜蝋ろうそくを立てて、モミの枝の極短いものをろうそくの回りにあしらいます。小さい子どもたちのためには、しっかりと蝋燭を林檎に固定してあげましょう。
 このとても濃い緑色のモミの木の枝と赤いりんごの色としての組み合わせは「生命の色の組み合わせ」と言われ、補色関係から緑と赤の色の間にきらきらと金色の輝きが見えてきて、そこに灯されるろうそくの火の輝きを増してくれます。そして、モミの木やりんごの準備ができた部屋は、できるだけ外からの光を遮光幕などで遮って、真っ暗にします。始めにりんごろうそくのために入って来た時に暗ければ暗いほど、灯されていくろうそくの火は私たちの目に美しく輝いてくれます。そしてこの部屋にはりんごと蜜蝋の甘い香りとモミの木の爽やかな樹の香りがたちこめて、光が満ちるための準備ができます。
 
実施の手順
さて、「りんごろうそく」を始めましょう。
 1.外から一列に並んで、指導者(先生)が先頭で暗くした部屋にゆっくりと入っていきます。渦巻きの周りに並べられた椅子に全員が座ります。
   列はあらかじめ、呼ばれる名前の順に並べておきます。
2.合図された天使がいつの間にか部屋に入ってきます。この天使はできたら参加者が誰も知らない人がするといいでしょう。両手で大切に「天の火」(持ちやすい蝋燭立てに立てた蜜蝋ろうそくにすでに火が点いています)を持っています。オイリュトミー的な歩行で渦巻きの中心に向かいます。
3.中心の切り株の前でぬかづいて、厳かに切り株の上の蝋燭に火を点します。そして、ふたたび大切に「天の火」を両手で持って渦巻きを出で行き、指導者の隣の椅子に座ります。
4.指導者は立ち上がり、しっかりとした、静かな声で、
  「今から一人ひとりの名前を呼びます。呼ばれた子どもは私のところに来て、りんごろうそくを受けとって、両手でしっかりと持って、たった今、天使が昇って行ったモミの木に登り、一番てっぺんの天の火から自分のりんごろうそくに光をもらいます。そしたら最初の子どもはすぐ隣のお星様の上に、次の子どもはその次のお星様の上にというように、自分のりんごろうそくを置いて、モミの木を降りて自分の席に戻ってください。」と言って、決められた順に子どもの名前(苗字なし)を呼びます。
5.こうして、呼ばれた最初の子どもが、光をもらってモミの木においてくる行為を終えた頃に次の子どもの名前を呼んで、最後の子どもが椅子に戻ると、「待降節の庭」のモミの木には美しい光の渦巻ができます。
ここで、参加者全員でクリスマスのお祝いの賛美歌や歌を歌います。または、演奏家にクリスマスのための短めの音楽を器楽で、あるいは歌で演奏してもらうのもよいでしょう。ライヤーの演奏もとてもよいと思います。子どもたちによって一人ずつ光の渦巻きが伸びていくのを含め、ここまでで、天から天使によってもたらされた光が地上に降りてくることを意味し、子どもたちや参加者は演奏が終わるまでに、その光の流れをより深く感じます。
6.音楽が終わると、ふたたび指導者は立ち上がり、しっかりとした、静かな声で、
  「今から一人ひとりの名前をさっきとは逆さまの順に呼びます。呼ばれた子どもはもう一度モミの木の登っていって、自分のりんごろうそくを取り、ゆっくりとモミの木を降りて自分の席に戻ってください。」と言い、
  最初とは逆の順に名前を呼んでいく。こうして渦巻状に天から降りてきた天の火が次第に大きな円となって、「待降節の庭」に広がります。つまり地上に降りてしまうことを意味します。子どもたちの顔が蝋燭の火に照らされてとても美しいものです。
7.最後の子どもが席に着いたら、天使は指導者に天の火の蝋燭を一時的に渡して、両手で蝋燭消しを持ってふたたびモミの木を昇っていきます。中心にある点の火をかがまって丁寧に消して、モミの木を降りて、指導者から天の火を受けとって席に戻ります。ここでそれまで「待降節の庭」を照らしていた天の火は消されてしまいます。しかし、天の火はこどもたちの数だけ増えて、地上で点っているのです。
8.天使が席に戻ったら指導者は立ち上がり、しっかりとした、静かな声で、
  「今から静かに家に帰ります。静かに席を立ち、天使さんと私の後に続いてゆっくりと出口に向かいます。そして出口にきたら子どもたちは自分のりんごろうそくを両手でしっかりと持って、私のほうに差し出してください。では、お立ちください。」と言い、ゆっくりと出口に向かいます。
9.出口で、天使が左側に、指導者が右側に立って向かい合う。子どもたちが一人ひとりりんごろうそくを差し出すたびに、指導者は落ち着いた声で「光と平安が、おまえと共に、あるように」と言い、蝋燭消しでその子どものりんごろうそくの火を消していきます。このときには指導者の温かい気持ちと意志で、ろうそくの火をその目の前のこどもの心の火にかえてあげようとすることがとても大切になります。目に見える蝋燭の火が、目に見えないけれどもより輝く心の光に変わる瞬間です。そのときの子どもの反応は本当に様々ですが、指導者はまったくそれに左右されずに、でも温かくすべての子どもにこの言葉をかけて「待降節の庭」から送り出します。

 このりんごろうそくを行うのは、できたら夕方からはじめて、子どもたちが帰る頃は日が暮れて、薄暗い中を帰路につくのが良いように思います。また、できるだけモミの木の渦巻きを造る所や、片付けは子どもたちの目に触れないようにして、彼らは夢のようにりんごろうそくを体験できるようにしてあげましょう。
 そして、子どもにかける言葉は上記のように、最後の祈りの他は、具体的な参加方法や手順の説明のみです。しかしこのりんごろうそくは説明してきましたように、とても知恵に富んでいてよく考えられたものなので、子どもたちは自然にわかってくれるようです。
                 2006年10月1日

           オイリュトミースタジオ・ルラ   宇佐美陽一

by nnaobon | 2010-12-18 19:28 | 子育て


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